ノルディックウォーキングの効果として大きいのは、両手にポール(ストック)を装着する事により、歩行中のバランスの保持と転倒防止になります。
ポールは腕だけでなく上半身をしなやかに使い地面を突く、または押すことにより歩行速度も上がり筋持久力が向上します。
また、普通の「ただ歩く」運動よりエネルギー消費量が平均20%アップして、同じ速さで歩いた時と比べて心拍数が約10拍/分上昇する効果的なフィットネス運動です。
普通に歩くよりエネルギー消費量や心拍数が上がるので「辛いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、
心理的な運動の強さを示す自覚的運動強度【RPE】は普通歩行と変わらないです。
もう少し詳しくノルディックウォーキングの効果や魅力について紹介しているのでご覧ください。
ノルディックウォーキングの効果
歩きやすい (左右差の解消)
ノルディックウォーキングは両手に専用のストックを持って歩きます。
その際、ストックの長さをその方の身長から割り出し、左右同じ長さに調整して歩きます。その結果左右にぶれる動きを抑制し重心を一定に保ち歩くことができます。
足腰に優しい (3点支持)
ノルディックウォーキング中は常に左右どちらかのストックが地面に接しているため、常に三点支持になり足腰にかかる衝撃を分散してくれます。
血行促進 (ミルキングアクション)
普通に歩くよりも歩幅を広く全身を使ってウォーキングするので活発な血液循環が起きます。特に下肢の静脈血を筋肉で圧迫し心臓に還流させる動き「ミルキングアクション」が促されます。
「ミルキングアクション」とは筋肉の動き方が牛の乳しぼりと似ていることに由来する名称です。
まっすぐ立てる (正しい姿勢)
同じ長さのストックを持ち地面を押すことにより、腰を起点として上半身が起こされ姿勢を正しいポジションでキープできます。
呼吸が楽になる (胸が開く)
上半身が起きた正しい姿勢を保てると、胸部が開き肺容量が確保できスムーズな呼吸が可能となります。
視界が広がる (自律神経線の緩和)
正しい姿勢を保てると、前傾になりがちな頭部も起こされ、終始緊張した状態からくる肩こりなどを和らげる事が出来ます。
気持ちいい (豊富な動的ストレッチ)
ノルディックウォーキングは歩くことだけではなく、歩行前のウォーミングアップと歩行後のストレッチもストックを持って行います。
特にクールダウンのストレッチ(静的)は誰もが気持ちいいを実感しています。
冬の転倒防止 (スパイクピン内蔵)
ノルディックウォーキングのストックの先端にはスパイクピンが内蔵され、冬の雪や氷にしっかり食い込み体を支えてくれます。
ノルディックウォーキングの魅力
誰でも楽しくできる
ノルディックウォーキングは、誰かと競うスポーツ・競技でありません。だから誰でもマイペースに初めていただけます。
常に歩きを通して自分と向き合い質を高め、気持ちよく一日でも長く続けられるかがポイントです。
ノルディックウォーキングの他にもいろんな運動がありますが、おしゃべりしながら出来るのがウォーキングの良さ。
体を動かしながら活発な会話を行うことこそそれは立派な”有酸素運動”です。