吉田さん画像 ポー寺院

フランス ポーにある寺院

吉田さん ピレネー

美しいピレネーを望む

子供のお迎えの運転中。「ピロロン♪」と携帯が鳴った。
「メールだな」帰って見ることにした。発信者はフランスにいる友人からだった。
彼女はとは仕事の提携先の元担当者で、一念発起して一人語学留学でフランスにわたり頑張っていた。始めの頃はSkypeで何度か話していたが、途中で途絶えその後、テロなどもあり心配していたが、その間、新興宗教みたいなレストランで働かされ、お金も底をつきブラック労働、場所を変えてもアル中の社長に利用され、散々だったようだ。そんな彼女に言ったのは、「歩け!どんどん歩け」だった。
僕も経験がある。何をやっても上手くいかずもうダメだ。と思ったとき、部屋の隅でうずくまり、項垂れていた。でも僕には家族がいたおかげで、とにかく死に物狂いで歩きだした。行き先や目標なんてない。ただ歩くことが目的だった。そんな時に限って奇跡のような電話が鳴る。仕事のオファーだ。僕は感じた「歩く神様は見てくれてる」と。
そして彼女は部屋を飛び出し、勇気を出して街を歩いたそうだ。すると今まで見えてなかった美しい街並みや景色に色が付き、語りかけ、少しずつリラックスできるようになったそうだ。きっと自分らしさを取り戻したのだろう。そんな時目に飛び込んできたのは、一枚のイベントのチラシ。「一緒に森に出掛けよう」。そして気軽に参加して、たまたま一緒になったフランス人が相撲の事を聞いてきて、久しぶりに楽しい時間を過ごしたと前回のメールで喜んでいた。

そして今日ー。
「その後、歩くことで幸せに発展しました。あの方とお付き合いしてます」。
胸が熱くなった。何だかわからないけど、すごく、すごく嬉しかった。
「歩くことがすきな方で、この前ピレネーに行きました」。その彼はしかも、年上の元闘牛士で医者だと言うではないか!彼女とはいつか必ず、サンチェアゴコンポステーラを歩こう!と約束してたが、どうも今や僕はお邪魔虫のようだ。
実を言うと僕は歩く愛のキューピットとして彼女で3組導いた事になるエヘン!それにしてもホンとに歩く神様はいる。そして一人ぼっちだった彼女のそばに寄り添って歩いてくれる人が出来た事に、歩く神様に心から感謝したい!オーカミヨーアリガトウゴザイマース。